宝くじで月10万円勝てるなら新NISAで楽天VTIを毎月積み立てろ!

宝くじと戦利金

まずは「宝くじ」。

歴史的にも宝くじは、人が「一発逆転を夢見る装置」としてずっと存在してきた。

数百円の負担で、億単位の当選金という夢を手にする可能性がある。

言い換えれば、宝くじとはローリスク・ハイリターンではなく、 ハイリスク(一生当たらない可能性)・超ハイリターンという投資ともいえる。

ただ、ここで面白い視点がある。

宝くじが当たって大金を手にした人は、それを「戦利金」と言うことがある。

戦場で勝ち取った獲物のように、大金をつかんだ??

そういう感覚だ。

だが実際の確率を計算すると、宝くじの高額当選は戦いというより、ほぼ神頼みである。

ジャンボ宝くじの1億円超の当選確率は数百万?数千万分の1。

戦略よりも「運」による。

しかし、宝くじを買っている多くの人は「戦利金を得た後の人生」をイメージする。

つまり宝くじは夢を見るための金融商品であり、 現実の資産形成とはまったく異なるアプローチなのである。

新NISAという“現実の戦場”

そう考えると「宝くじ」と対極にあるのが「新NISA」だ。

2024年に完全リニューアルされた日本の新しい個人投資制度で、

最大の特徴は、

– 非課税が恒久化
– 年間投資枠が拡大
– 生涯投資枠が1,800万円

など、個人が資産形成をしやすい仕組みが整ったこと。

ここには宝くじのような神頼み要素はなく、時間と積み立てと配当・市場成長という、確率と理屈に基づく世界**がある。

新NISAを活用する人の多くは、 一撃の戦利金を狙うのではなく、 定期的な投資という「積み重ねによる勝利」を狙う。

投資とは、偶然ではなく再現性を積み重ねる行為であり、 相場を“戦場”と見るならば、勝ち抜くには

– 手法
– ルール
– 兵站(資金管理)

が欠かせない。

まさに宝くじとは真逆の戦略だ。

楽天VTIという強い“兵器”

そして新NISAで人気を集めている投資信託の中に、

楽天・VTI(楽天全米株式インデックス)

がある。

このファンドは米国株式市場全体に投資するETF「VTI」に連動する商品で、

要するに

– アップル
– マイクロソフト
– グーグル
– テスラ
– アマゾン

など、アメリカの市場を丸ごと買うことができる。

世界経済の中心であり、 過去100年以上、株価指数が右肩上がりで成長してきた市場に 少額から分散投資できる。

個別株のように銘柄選定で悩む必要もなく、 ほぼ“市場の成長=自分の資産の成長”という構造が成立しやすい。

もし宝くじを“当たれば終わり”の単発型ゲームとするなら、 楽天VTIは“毎日経験値が積み上がるRPG”のようなものだ。

戦利金は運ではなく、市場の成長と自分の継続力で勝ち取るものになる。

月10万円積み立ての破壊力

例えば新NISAで、楽天VTIに月10万円を積み立てる

という人も増えている。

月10万円は庶民感覚では決して軽い額ではないが、 仮に年利7%で運用し続けた場合、資産は時間の経過とともに強烈な成長を見せる。

– 5年後:800万円前後
– 10年後:1,700万円前後
– 20年後:5,000万円前後

もちろん市場は上がりっぱなしではないし、 未来に結果保証はないが、 「長期・積立・分散」という原則を守った人の多くは、
過去データ上、プラスの成果を得てきた。

そして重要なのは、

市場成長は当選確率ではなく、資本主義の構造として存在している

ということ。

宝くじは一瞬で終わる勝負だが、
楽天VTIの積立は
“未来に向けて蓄積され続ける戦利金”である。

「宝くじで戦利金を狙う人生」と「NISAで未来を積む人生」人がどちらを選ぶかは自由である。

宝くじには、

– 一発逆転の夢
– 明日人生が変わるかもしれない刺激
– 当たった人の話に踊らされるワクワク感

がある。

一方、新NISAや楽天VTIの積立には、

– 明日ではなく未来の人生が変わる
– 確率・統計・資本主義に基づく蓄積
– 夢ではなく、戦略としての戦利金

がある。

面白いことに、
宝くじも投資も人は「未来を変えたい」という想いで買う。
ただそのアプローチが違うだけだ。

夢を買うか、
確率を買うか。

運を待つか、
積み上げるか。

ここに価値観の分岐点がある。

宝くじと積立投資は共存できる

実は両方やる人も多い。

新NISAで楽天VTIに月10万円を積み立てつつ、
ボーナス時に数枚だけ宝くじを買う。

積立投資は未来を安定させ、
宝くじは今を夢見させる。

そのどちらか一方に偏る必要はない。

資産形成とは、
数字だけの世界ではなく人生をどう豊かにするかの選択でもある。

大切なのは

– 夢を見るための支出なのか
– 将来の自分を助ける投資なのか
– どれくらいのリスクを許容できるのか

を自分で理解して動くことだ。

最後に

宝くじは「当たれば一瞬で手に入る戦利金」。

新NISAと楽天VTIは「時間を味方にして勝ち取る戦利金」。

どちらが正しいわけでも、どちらが優れているわけでもない。

ただ確実に言えるのは、

資本主義において“勝つ確率が高いのは後者”ということ。

だからこそ今日も多くの人が、 宝くじ売り場の列を横目にしながら、 新NISAの積立設定画面で「決定」ボタンを押している。

小さなクリックは、 夢ではなく“現実的な戦利金”への第一歩なのだ。

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