宝くじ当選後に絶対やってはいけないお金の使い方7選|高額当選者が陥る落とし穴

宝くじで高額当選すると、「一生分のお金を手に入れた!」という気持ちになりやすく、普段なら絶対にしないようなお金の使い方をしてしまいがちです。しかし実際には、数年〜十数年で当選金をほとんど使い切ってしまう人も少なくありません。
当選後に本当に大事なのは、「何を買うか」よりも「やってはいけない使い方を避けること」です。先にNGパターンを知っておけば、大きな失敗をかなり防ぐことができます。
宝くじ全体の基本ルールや当たりやすい日・方角・買い方などは、まずこちらで整理しておくとイメージしやすくなります。
宝くじ当選後に「使い方」で人生が変わる
高額当選は、良くも悪くも人生の流れをガラッと変えるイベントです。
- お金の心配が一気に減る
- 選べる選択肢が増える(仕事・住まい・趣味など)
- 一方で人間関係や価値観も大きく揺れる
特に怖いのは、「当選したおかげで生活が楽になった」はずなのに、数年後にはお金も人間関係もボロボロ…というパターンです。その多くは、当選直後の「お金の使い方」を間違えたところから始まります。
ここからは、宝くじ当選後に絶対に避けたいお金の使い方を7つに絞って解説します。
宝くじ当選後に絶対やってはいけないお金の使い方7選
① 高級品・贅沢消費を一気に増やす
ブランド品、最新家電、高級外食、豪華旅行…。当選直後は「今まで我慢してきた分、思い切り使いたい」という気持ちが強くなります。
ただし、勢いで一気に生活レベルを上げてしまうと、感覚が元に戻らなくなるのが問題です。
- 一度「当たり前」になった贅沢は、やめるとストレスになる
- 気づくと月々の出費がじわじわ増え、当選金が減るスピードも加速する
贅沢そのものを否定する必要はありませんが、「ごほうび枠」を決めて、その範囲で楽しむことが大切です。
② 生活レベル=固定費を一気に爆上げする
もっと危険なのが、毎月必ず出ていくお金(固定費)を一気に増やすことです。
- 高級マンション・戸建てへの住み替え
- 高級車をローンで購入
- サブスク・保険・会員制サービスの大量契約
当選金があるうちは何とかなりますが、年月が経つにつれて「維持するためにお金が必要な生活」になってしまいます。
一度上げた生活レベルは下げにくいので、固定費だけは慎重に・ゆっくり見直すのが鉄則です。
③ ギャンブル・投機に当選金のほとんどを突っ込む
パチンコ・スロット・競馬・ボート・オンラインカジノ・FX・仮想通貨のハイレバなど、「ハイリスクな勝負」に当選金を再投入するパターンも非常に危険です。
- 勝てばさらに増えるかもしれないが、負ければ一気に目減りする
- 「まだ余裕がある」と思っているうちに、元の軍資金感覚に戻れなくなる
ギャンブルそのものを趣味として少額で楽しむのはアリですが、当選金の大部分を入れるのはNGです。
ギャンブルと宝くじのお金の付き合い方については、こちらでも解説しています。
④ よく分からない投資話・儲け話に乗る
高額当選が周囲に知られると、
- 「絶対に儲かる副業がある」
- 「ここだけの投資案件がある」
- 「元本保証で年利○%」
といった話が集まりやすくなります。仕組みや運営元がよく分からないもの、やたらと甘い言葉が並ぶものは、ほぼ「距離を置くべき案件」と考えてOKです。
少しでも「ん?」と感じたら、即契約せず、一晩置いて冷静に考えること。可能であれば、ファイナンシャルプランナーなどの専門家や第三者の意見を聞くと安心です。
⑤ 家族・親族・友人への支出がなし崩しになる
当選が知られると、
- 「少し貸してほしい」
- 「今度一緒にビジネスやらない?」
- 「家族なんだから出してくれてもいいでしょ」
といった話が増えることがあります。単発ならまだしも、「断れない流れ」が続くと、なし崩し的にお金が出ていきます。
さらに、家族間・親族間の金銭のやり取りは、
- 贈与税の問題
- 後々の相続トラブル
など、別の火種になることもあります。
共同購入や分配のルールをしっかり決めたい場合は、こちらの記事も参考になります。
⑥ 仕事を勢いで辞めて収入源をゼロにする
まとまったお金が入ると、「もう働かなくてもいいかも」と感じてしまう人もいますが、勢いで仕事を辞めるのはかなりリスクが高い行動です。
- 当選金は減る一方だが、生活費はずっとかかる
- 社会とのつながりが薄れ、メンタル面でも不安定になりやすい
- 「また働こう」と思ったときに、すぐに見つからない可能性もある
どうしても仕事を変えたい・減らしたい場合は、いきなり退職ではなく、勤務時間を減らす・転職を検討するなど、「クッション」を挟むのがおすすめです。
⑦ 税金・贈与・相続を無視してお金を動かす
宝くじの当選金そのものは非課税ですが、人に渡したり、名義を移したりすると、別の税金が絡んでくることがあります。
- 共同購入の分配が贈与扱いになるケース
- 親子間で大きな金額の「援助」をするケース
- 将来の相続で揉めるケース
「税務署にはバレないだろう」と軽く考えると、後からまとめて指摘されるリスクもゼロではありません。金額が大きくなるほど、専門家(税理士・FPなど)に相談してから動くほうが安全です。
失敗を防ぐための3つのルール
ここまで見てきたNG行動を避けるために、最低限おさえておきたいルールを3つにまとめます。
ルール①:まずは「当選金を動かさない期間」をつくる
当選した直後は、気持ちが高ぶって冷静な判断がしづらい状態です。まずは、
- 当選金を安全な口座に預ける
- 数週間〜数ヶ月は大きなお金を動かさない
と決めてしまうだけでも、かなりの失敗を防げます。
当選金の預け先や保管については、こちらのページも参考になります。
ルール②:「使うお金・守るお金・増やすお金」に分ける
お金のカラーを分けておくと、判断がぶれにくくなります。
- 今の生活や夢のために使うお金
- 絶対に減らしたくない守るお金(預金・安全資産)
- 長期的に増やすお金(投資・自己投資)
この3つを頭の中だけでなく、紙やノートに書き出しておくと、無意識に守りやすくなります。
運用や投資の配分イメージは、こちらの記事もセットで読むと分かりやすいです。
ルール③:大きな判断は「一人で決めない」
家・車・事業・投資など、一度決めると後戻りしにくいお金の使い方は、一人で勢いで決めないことが大切です。
- 家族としっかり話し合う
- 信頼できる第三者・専門家の意見を聞く
- 一度決めても、一晩寝かせてから最終決定する
この「ワンクッション」を挟むだけでも、後悔の数はかなり減ります。
まとめ|当選金を守る一番のコツは「やらないこと」を決めること
- 高級消費や固定費の爆上げは、生活レベルを戻せなくなる危険サイン
- ギャンブル・投機・よく分からない投資話は、当選金を一気に減らす原因になりやすい
- 家族・親族・友人とのお金のやり取りは、ルールと線引きが必須
- 税金・贈与・相続は、専門家に相談しながら慎重に進める
- 「使う・守る・増やす」に分けて、家計と当選金のバランスを整える
宝くじ当選金は、正しく使えば人生を豊かにする強力なエネルギーになりますが、使い方を間違えると、その逆の方向にも転びかねません。
何をするかを考える前に、まずは「自分はこれだけは絶対にやらない」というラインを決めておくこと。それが、高額当選と長く付き合うための一番のコツです。
家計全体のバランスをどう整えるかは、こちらの記事も参考になります。
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